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愛されキャラ

世界の果てにひろゆき置いてきたロスになっている。深夜特急を彷彿とさせてくれるいい旅番組だった。一番良かったのは現地のアフリカの方の人柄や食事のリアルがしれたことかなと思う。
アフリカの人柄と書いたが、国も違えば民族ごとに縄張りも違う。日本でも関東人と関西人の違いがあるようにアフリカの国の中でも細分化されている。
マラウイは最貧国のようだけど、お金の使い道がないから稼ごうとしてない雰囲気があった。作物と作物や肉が交換できれば確かにお金はいらないなと。
電気はなくてもなんとかなっている。電気があるといろんなことにお金がかかるのかもしれない。家電はもう手放せないものだけれど。

とにかく面白かったのだが、最後の東出さんのお家での宴会が心に残った。 何かというと、僕の中で豊川Dの見方が完全に変わったから。豊川Dのことが嫌いから愛おしいキャラだなという転換があった。
なぜ嫌いだったかというと、古き良きテレビマンの感じ?が受け入れられなかった。お調子者で、何かあってもなんとかなると思っていて、怒られてもヘラヘラしている、繰り返し怒られるというので、東出さん合流の3話まで見るのが少し苦痛だった。
彼女と豊川Dは黙ってたほうがいいよねと息を合わせて言っていた。東出さんひろゆきメインになると出番は減り、番組がより面白く感じれるようになった。
けれど、ところどころある豊川さんの出番でこの人は本当に天然で素でこういう人格なんだというのが多々映されるうちに面白いと感じれるようになってきた。 それは、事故の中継で嬉々としすぎて素材として使いにくいものにしたり、演者の撮れ高のときに横で飯食うことに専念していたり、番組最後でトータル42回怒られていたと発表されていたこと然り。
突き抜けてときに間抜けな一面や普通の人?だったらやらないような振る舞いを見せつけてくることでその人への理解や許容度が上がることが感じた。
僕は何か、その人のことを理解したと感じたときに親近感が湧くのかもしれない。この人は、こういうダメな人なんだと理解したら見てて苛立ちのようなことはない。むしろ可愛げに感じる。
現に高校の友人で愛されキャラがいたが、狙ってダメな人間風を演じるのでなく天然でいい意味でダメさを公開していた。彼と豊川Dが共通するのはダメな行動をダメだと思っていないから全然気にしていないし繰り返す。
それを見たり、関わる人は笑うことが多い気がする。
ひろゆきは豊川Dのことをのび太にたとえていて、確かにその通りだと思った。豊川Dのような愛されキャラがいると簡単な共通のいじり相手がいることでチームの結束が高まる。
3人のバランスが確かに豊川さんを通じてとれていたような気がする。多少愚痴で豊川Dへの黒い部分を吐き出し共有することで人間の仲が深まっていたのではないか。

アフリカだけでなく、人間味の面白さも感じさせてくれたこの番組が続くことを祈るばかりである。もちろんこの3人組で。