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resolver

会社において個人で設定する目標設定について、どうするべきか頭の整理として書いてみる。 ここでいう会社とは、下記のような前提があるものとする。

  • 目標に対する評価制度がなく、報酬に紐付いていない

    • そのため、いつ自分の給料が上がるかはわからない
  • 製品を作って顧客に使ってもらうことで売上を確保し、上場を目指している
  • 投資家からの資金調達がなければ事業が存続できない

私が理想とする目標設定

目標を設定し、それに対する評価があり、評価に対する報酬が何らかある。

なぜなら、私は働く以上は少しでも多く報酬は貰いたい。目標に対する報酬がない場合、コミットへのモチベーションが下がってしまうからだ。
報酬の伴わない目標は、本業と比べて後回しにされやすく形骸化してしまう。具体的には、優先度を上げにくく、製品で稼ぐための仕事をしたくなってしまう。
会社で目標に対するリソースを認められていない限り、時間をとるのは難しいと思っている。
この最悪コミットしなくても問題ないというのが、悪いと思っていて達成しなくてもよい目標に脳のリソースが取られてしまう。
そうなると本来プロダクトに対して向けておきたい思考が少し減る。目標をないがしろにしている後ろめたさも精神的によくないだろう。

こうなると、私以外にも多くの人間は、自身にプラス or マイナスとならない報酬と関係ない目標はコミットしにくいのではないかと思う。

現実どうするべきか

会社としてすすめるのであれば、会社のリソースを使ってもやっていいことに絞るべきかと思う。
どんなことかというと、会社の利益に大きく貢献できるものであればあるほどよいのかなと。
利益に貢献する目標というのは、例えば製品に機能を追加するとか、契約を何本とるとか、インフラ費用を削るとか実際に成果物や数字が上がるものだと考えている。
利益に貢献するのであれば、自身の報酬にもつながってくるかも知れないし、会社の時間を使って作業しやすいだろう。

逆をいうと、会社の利益に直接関与しにくい個人の成長にあたる目標は、却下したほうがよいかと思う。(インターンやインターンやジュニアレベルなど個人の成長が会社の成長につながるならありだと思う) そういった目標に対しては、会社として目標成果に対する報酬も計算が難しいのではないか。会社員として働く以上は、会社の利益に貢献するのが当然だと思うので。 どう跳ね返すのか、ここが目標設定の管理のポイントかと思っていて、エンジニアチームで言えば製品のロードマップや大きいやりたいことを個人に落とさせるのが良いのではないかと思っている。
OKR の手法はここらへんとよくつながっていてよくできているなぁと。
どうしてもやりたいのであれば、その理由とどのくらいの利益がでるのか(メリット)を会社(上司?)と握れればよい。あなたにお金を払っているのは会社なのだから。

さらにいえば、製品開発ではチームで動いていることが多いと思うので、チームの目標があり、その目標が個人に落ちているのが望ましいだろう。
そうすれば、チームの貢献に責任を持っている人が目標達成を応援しやすくなる。また、チームの目標が個人に紐付いているので他のメンバーが未達の目標をカバーしやすいというメリットもあるだろう。
もちろん、個人への評価も必要だがチームとしてうまく機能して成果が出てみんなが幸せになれればパフォーマンスはどんどん上がっていくのではないか。